目次(複数ページに分かれた記事もあります)
株を持つなら、リスクの管理と分散を
(出典「photoAC」)
また株を買う場合には、銀行の預金とは違いますので、
「リスクの管理と分散」を考えていただきたいと思います。
そのためには、株を買う場合には、複数の銘柄を買うことをおすすめします。
株を一つの銘柄だけ買っていると、
その銘柄が高くなれば、それだけ利益は大きくなりますが、
その銘柄で損が出た場合には、その損失は全て自分が背負うことになります。
ただ複数の銘柄の株を持っていれば、
一つの銘柄に集中していることに比べると、リスクは分散できますので、
リスクを分散させるという意味で、複数の銘柄の株を買うことをおすすめしています。
また先ほども書いたことになりますが、
お金を得るために、これまで小さなことを積み重ねてこられたと思いますので、
株を買う場合には、大きな利益を考えるのではなく、
小さな利益を積み重ねていく気持ちを持っていただければと思いますし、
利益を上げるよりも「リスクを管理する」姿勢を持っていただければと思います。
そしてリスクを管理して、リスクを分散させるために、
一つの銘柄だけに集中して投資するのではなく、複数の銘柄を持っていただければと思います。
貯蓄から投資へ 株の長期保有で経済成長の後押しをする
(出典「photoAC」)
よく言われていることではありますが、
株を買う場合には、好きな会社を応援したいという気持ちで、
その会社の株を長く持って、配当や株主優待を楽しむという投資の方法も、
一つの株式投資のあり方だと思います。
ご存知のように株主優待には、その企業でモノを買うと、数%の割引が受けられるものもありますし、
その企業の製品が送られてくる場合もあります。
配当金も確かに嬉しいものですが、
経済の成長の記事にも書いたことになりますが、
→経済成長の意味とは 経済の指標GDPと付加価値、経済成長の要因について
経済成長は産業の成長だと思いますし、そこには企業の成長が必要だと思います。
これまでの日本の企業は、世界的に見ても充分な成長を遂げてきましたが、
これから更に企業が成長するためには、良いアイデアを生み出し、良い製品を作り、
良いサービスを提供することが求められてくると思います。
そこでは、消費者に喜ばれるモノやサービスを、どれだけ生み出していけるか。
以前に比べても、その点がより問われ、求められる時代になってきていると思います。
そういう企業を株主が育てる、という意味では、
配当金だけではなく、一人の消費者としてその企業を見た場合に、
この企業の製品やサービスが好きだから、
そういう理由で株を長く持つことも、企業の成長を後押しする動力になるのかもしれません。
そしてそんな投資をする人たちが増えていけば、
株価を上げたいと思う企業は、消費者としての側面を持つ株主に、
愛されるための努力をするようになると思いますし、
それが日本に、良い企業を生み出そうという原動力を作り出すような、そんな気もします。
そしてそれが、ひいては経済成長の後押しするように、個人的には思います。
終わりに
株の取引にはカラ売りができる信用取引がありますし、バブルの懸念もあります。
これらについて書いた記事は以下になりますので、
充分に株に対する理解を深めていただき、リスクの管理を充分に行っていただければと思います。
→注意すべき株の信用取引のメリットとデメリット、その有効な活用法とは
経済が充分に成長してきた日本は、
時代の曲がり角を迎えているのかもしれません。
高度経済成長を成し遂げたおかげで、モノが豊かな時代になりましたが、
それだけ豊かになっただけに、
これからの日本は別の成長を考える時代になっているのだと思います。
そのために金融業を成長させるのは、一つの方法になるとは思いますが、
金融は、基本的には経済のサポート役だと個人的には思っています。
株を買うことで経済をサポートするという意味では、
長く株を持って、時には愛のある厳しいご意見を、株主として伝えていただければと思います。