経済成長という言葉をニュースなどでよく見かけます。
その経済成長というのは、何を意味しているのでしょう?
GDPなどの経済指標もニュースで流れてきますが、
それは一体、何を意味するものなのでしょう?
ここでは経済成長や、その指標となっているGDPに注目したいと思います。
目次(複数ページに分かれた記事もあります)
経済成長の意味とは
(出典「photoAC」)
ニュースなどを見ると、経済成長という言葉をよく耳にします。
ではどういった状況になれば、経済が成長したと言えるのでしょう。
私なりに考えてみると、個人や家計で考えれば、
働いて給料をもらって、使うお金が給料より少なければ貯金ができますし、
その貯金が増えていけば、個人や家計の経済は成長していると考えられます。
また給料が増えていけば、もっと成長している実感が湧(わ)くと思います。
企業の成長でいえば、利益が出てお金が貯まるというだけでなく、
企業としての収入が増えていき、従業員が増えること、
つまり企業の規模が大きくなることが、企業の成長と言えます。
また企業は、農業などの第一次産業からサービス業などの第三次産業など、
その産業ごとに区分されていますが、
その産業に含まれる企業が成長していけば、産業全体が成長することになっていきます。
私が思う「経済の成長」というのは、詰まるところ、
国全体の「産業の成長」と考えると分かりやすいと思います。
次に経済成長の指標であるGDPについて見ていきたいと思います。
経済成長の指標 GDPと付加価値について
私たちは収入を得るためには、仕事をする必要がありますが、
そんな仕事は、多くの人たちが生活するために「必要な」モノを作っていたり、
多くの人たちが「便利な」生活をする上で必要な作業だったり、
そんな仕事をしている人たちの「サポート」をするものだったり、
多くの人たちに「楽しみや喜び」を与えるものだったりします。
私たちがそうした仕事で生み出した価値を「付加価値」と呼びますが、
国の場合には、その国の中で生み出された「付加価値」の合計数値を公表しています。
それをGDP(国内総生産)と呼び、数字としてはこのGDPが増えることを経済成長と呼びます。
GDPは「その国の中」で生み出された付加価値の合計なので、
日本人、外国人に関係なく「日本国内」であれば構いません。
またGDPは1年や3ヶ月などの期間を区切って計算されています。
ただ、主婦の方の家事や育児、ボランティアなどは、付加価値のある仕事ではあるのですが、
その仕事をしたからといって、誰かからお金がもらえる訳ではありませんので、
金額としての計算ができず、GDPの計算には入らないことになります。
付加価値について
ここで「付加価値」について、もう少し具体的に考えてみたいと思います。
例えば、漁師さんが取ってきた魚が、スーパーで売られているとします。
(ここでは話を簡単にするために、市場は無いものと考えます。)
漁師さんはスーパーへ、1000円で売り、
スーパーはお客さんへ1500円で売ったとすれば、
ここで生み出された付加価値は、
漁師さん=1000円、
スーパー=1500円-1000円=500円で、
付加価値の合計は、1000円+500円=1500円となり、
お客さんが買った金額と一致することになります。
自然の資源を使い、そこからモノやサービスを生み出す場合には、
自然のものは全てタダですので、様々な人がそこに関与していたとしても、
お客さんが買った時の値段が、そのまま付加価値になります。
名目GDPと実質GDPの違い
(出典「イラストAC」)
GDPには、名目GDPと実質GDPの二つがあります。
例えばお金を印刷すれば、それだけ出回るお金が増えますので、
お金の価値が下がって、その反対にモノの値段が全体的に上がる「インフレ」になります。
全体的にモノの値段が上がれば、
生み出した付加価値を金額で表したGDPも増えていくことになります。
ただそれは、経済=産業が成長したと言えるでしょうか。
お金を印刷しただけで、現状は何も変わってはいません。
つまり金額だけを見ていても、間違った判断につながってしまうので、物価の変動を考える必要があり、
経済の成長のモノサシとしては、実質GDPを見ることが必要になってきます。
コメント
I am regular reader, how are you everybody? This article posted at this site is
really good.