グローバル化とは?格差が広がる理由と問題点、考えるべき対策

グローバル化とは グローバル化に潜む問題点


(出典「photoAC」)

またグローバル化の波に対しては、世界的には保護主義のような動きが広まる気配がありますが、

グローバル化の問題点としては、

私たち一般市民は、それとは分からないうちに様々なことが進行していて、

置き去りにされているという気持ちになりやすいことがあげられます。

政治の世界であれば民主主義であれば、きちんと議論されるはずですし、

その上で多くの人が理解した上で、法律などが定められるはずですが、

経済の分野で多くの企業で行われる様々な決断は私たち一般市民にまで説明する義務を負うわけではありませんし、

多くの人はその全体像を把握できないまま、いつの間にかなぜか格差が広がっている、

なぜか仕事が見つかりにくい、という状況になっていることがグローバル化の問題点と言えるかもしれません。

またそのグローバル化の波は、開発途上国の人たちにも、

分からないうちに急激に押し寄せてきた面はあるかもしれません。

仕事を変えなければならないことは、誰にとっても抵抗があることだと考えられますが、

そうした状況に急に追いやられた人たちが、仕事が見つからないなど生活が困難になった場合には、

例えば生きるために仕方なく、裏社会での活動を余儀なくされたり、

場合によってはテロ組織に入ってしまう人がいたとしても不思議ではないと考えられます。

また政治の世界では、そうした一般市民の声が届きにくいことも、

保護主義的な動きが広まりやすくなっている背景にあると考えられます。

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グローバル化と共に考えなければならない対策

ただ経済の枠組みの中では、企業同士の競争は必要なことで、

競争があることで優れたモノやサービスが生み出されることも事実で、

経済成長した国の企業が、より良い環境を求めてグローバルに活動することを止める動力は見つけにくいと考えられます。

ただグローバル化と共に、私たちには対策を考える必要があるとも考えられます。

格差を是正すること


(出典「photoAC」)

格差があることは、人が努力する原動力になりますので、

格差そのものはあった方が好ましいと考えられますが、

グローバル化は格差が拡大する傾向があると考えられますので、

グローバル化を進めると同時に、グローバルに(地球規模で)格差を縮めることが望まれます。

それは政治的な形で行われるべきだと考えられますが、

ただ急激な格差の是正には問題があると考えられます。

仕事を変えることに対しては、誰しも抵抗があるだろうことは先ほど書きましたが、

そうした急激な変化は、人の心をきしませると個人的には考えています。

企業では企業経営者に権限がありますので、

例えば民主主義だからと多数決で格差の是正が決められたとしても、企業経営者が納得していない形では、

その分だけ税金対策などに力を入れられてしまえば、格差の是正は実現しないことになります。

(追記:企業経営者は企業の生き残りを賭けて将来展望を考慮したり、資金繰りなどにも心を配っていたりする側面はありますし、

仕事を生み出すことは難しいことでもあり、お金に対してシビアな見方をすることは普通なのだとは思いますが。)

また世界には税金が格安または無税のタックスヘイブンと言われる国もあります。

そうした国は税金を無くす、または大幅に下げることにより資金を集め、

そうした集めた資金を運用することなどが、その国でのお金稼ぎの一つになっていると考えられますが、

それが資本家や企業の税金対策に利用されている面もあります。

そうした国に対して、税金を低く設定することをやめてもらうことを訴えたとしても、

他の形でお金稼ぎができる方法を作り出さなければ、

仕事を奪われるだけのことに対して同意が得られるとは考えられません。

格差の是正を行うにしても、それぞれが納得する形で、

民主的な話し合いをした上で、知恵を出し合い、何らかの合意点を探すことが政治家に求められてくると考えられます。

また格差を是正することは、社会の安定の基盤とも考えられます。

資本主義は格差を拡大させる傾向があると考えられますが、

そのことに対して、社会主義という思想が生まれたように、

格差の拡大を放っておけば、資本家と労働者という対立軸が生まれてしまいます。

時間はかかるかもしれませんが、合意が得られる形で納得のいく形で格差を適度な範囲に収めることで、

そうした対立軸がそもそも生まれにくい状況を作り出すことはできるのかもしれません。

そこには充分な話し合いが行われる必要がありますし、

お互いが自分の主張だけを言い合うだけではなく、

相手の主張を理解することが求められますし、それは難しいことにはなりますが、

ただ話し合いを始めなければ、対立軸が生み出され続けることは明白だと考えられます。

政治的にも民主的な形で、なおかつ調和が取れる形で行われる資本主義、

そんな「民主的 調和資本主義」とでも呼べるものが生み出せたとすれば、

グローバル化の中にも、わずかかもしれませんが、

人と人との間に調和が生まれる可能性があるのかもしれません。

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