円高と円安の意味とは?円高・円安が経済に及ぼす影響とは?

ニュースでは毎日1ドルがいくら、ということが伝えられますが、

円高、円安とはどういうことなのでしょうか?

また円高と円安が日常生活や経済に及ぼす影響はどのようなものがあるのでしょうか?

ここでは円高と円安の意味と経済に及ぼす影響について見ていきたいと思います。

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円高、円安の意味とは?


(出典「photoAC」)

まずは円高と円安とは何なのか?ということですが、

毎日のニュースなどで1ドル=105円などを目にすることがあると思います。

少し極端な例になりますが、

1ドル=100円と1ドル=200円を比べると、

1ドル=200円の方が円安になります。

パッと見ると、

え?

と思いがちですが、

1円を基準に考えると意味が分かりやすくなると思います。

1ドル=100円の場合は、1円単位で考えれば1ドル÷100円=0.01ドルになりますし、

1ドル=200円の場合は、1円単位で考えると1ドル÷200円=0.005ドルになります。

そうなると1円単位の比較では、

1ドル=200円の方が円の価値としては安い(1円で取引できるドルの価値が安い)ので、

こちらの方が円安になります。

円高・円安は、円の価値が高いのか安いのかということになります。

円高と円安が経済に及ぼす影響

円高・円安と海外旅行への影響


(出典「photoAC」)

毎日変わる為替相場ですが、それは経済や日常生活に影響を及ぼしています。

また極端な例にはなりますが、話を簡単にするために、

1ドル=100円の円高の時と、1ドル=200円の円安の時で比較してみたいと思います。

海外旅行で考えると行ったことのある人には実感があると思いますが、円高の方がお得になります。

手持ちのお金10万円をドルに交換することを考えてみると、

1ドル=100円の円高の時には、

10万円÷100円=1000ドルになりますが、

1ドル=200円の円安の時には、

10万円÷200円=500ドルにしかなりません。

ですので、日本の方が海外旅行する時には、円高の方が得することになります。

逆に海外の方が日本に来て旅行する場合に、その方が手元に1000ドル持っているとすれば、

1ドル=100円の円高の時には、1000ドル×100円=10万円になりますが、

1ドル=200円の円安の時には、1000ドル×200円=20万円になります。

ですので、海外の方が日本に来て旅行する場合には、円安の方が得することになります。

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円高・円安と輸出入の影響


(出典「photoAC」)

日本の製品を海外に売る時、つまり輸出する時には、どちらが有利でしょうか。

例えば1万円の製品があったとして、これをアメリカで売るとすると、

1ドル=100円の円高の時には、1万円÷100円=100ドルで売ることになり、

1ドル=200円の円安の時には、1万円÷200円=50ドルで売ることになります。

日本では同じ1万円の製品でも、その時の為替相場によって、アメリカで売ると値段が変わってきます。

1ドル=100円の円高の時には、1万円÷100円=100ドルで売り、

1ドル=200円の円安の時には、1万円÷200円=50ドルで売りますので、

ふと見ると、1ドル=100円の方が高く売れている印象ですが、

全く同じ製品が100ドルと50ドルで売られていたら、普通なら安い方を買うと思います。

だからといって1ドル=100円の時に、1ドル=200円の時と同じ50ドルの値段で売ったとすれば、

日本では1万円で売っている商品なのに、50ドル×100円=5千円にしかなりませんので利益が減ることになってしまいます。

ですので海外へ輸出する時には、日本では同じ値段の製品でも、

円安の方が海外では値段が安くなることで、利益も上げやすくなりますので、

日本の物が売りやすくなる、輸出しやすくなることになります。

逆に海外から輸入する時には、1ドルの物を買う場合に、

1ドル=100円の円高の時には、100円を出せば良いのですが、

1ドル=200円の円安の時には、200円出さなければいけません。

ですので、海外から輸入する時には、円高の方が安く買えて得をするので、

海外の物を買いやすくなる、輸入しやすくなる、ということになります。

まとめ

以上をまとめると、円高になれば海外の物を買いやすくなりますし、海外に行きやすくなります。

逆に円安になれば、日本の製品を売りやすくなり、海外の方が日本を旅行しやすくなります。

それはどこの国でも同じですので、

自分の国の通貨が高くなれば、海外を買いやすくなり、

自分の国の通貨が安くなれば、自分の国を売りやすくなると言えます。

ですので円高になれば、海外の土地も工場も安く買いやすくなりますので、

日本の企業が生産拠点を海外に移すという流れが起きやすくなります。

それは日本だけで見ると産業の空洞化と呼ばれますが、世界規模で見れば産業の分業化とも言えますし、

(製造業は人件費の安い国で行われ、より付加価値の高い産業を先進国が担っていく、という分業化という意味です。)

経済が発展して円高になった日本は、新たな産業の創出をする必要が生まれているとも言えます。

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コメント

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